異世界ファンタジー短編小説小説集「幻想領域 小話」

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※ネットCGIゲームラビリスの二次創作です




「我らに栄光を――」
五人の男が酒場に集まっていた。飲み交わすのは、毒薬入りのブランデー。
彼らは崩壊しつつあるこの世界に自らの命を捧げる。
そして勝率の低い――けれどゼロではないルーレットに自らの運命を託すのだ。

「あはは……。参ったな」
目を覚ましたシクロは、苦々しげな笑みを浮かべて前髪をかいた。
賭けに勝ったのは、どうやら彼一人。かつての仲間たちは見るも無惨な姿になっていた。
「まあ、襲われたら困るし……冥界で眠って待っていてほしいな」
静かにつぶやくと、生前の約束通りに剣を抜く。
そして――ゆっくりと、振り下ろした。